明けましたね、2024年。
元旦から地震や津波と天災が起き、被害に合われた方々はいかがお過ごしでしょうか。
寒い中大変な思いをされている方々を想像するだけで胸が痛くなります。
私も微力ながら物資支援や募金で何か助けになればと考えています。
不甲斐ない。
年末に読んだ本が面白かったので、感想を久しぶりに書きます。
≪あらすじ≫----------------------------------------------
第169回直木三十五賞候補作
『ジェノサイド』の著者、11年ぶりの新作!
マスコミには決して書けないことがある――
都会の片隅にある踏切で撮影された、一枚の心霊写真。
同じ踏切では、列車の非常停止が相次いでいた。
雑誌記者の松田は、読者からの投稿をもとに心霊ネタの取材に乗り出すが、
やがて彼の調査は幽霊事件にまつわる思わぬ真実に辿り着く。
1994年冬、東京・下北沢で起こった怪異の全貌を描き、
読む者に慄くような感動をもたらす幽霊小説の決定版!
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ハードカバーの本は中々お値段が高くて購入しないのですが、
年末年始で時間があるのでせっかくだったら本を読もうと思い切って購入しました。
あとは、普段しないことをしたくなったのもあります。
もともと怪談や幽霊の話は結構好きだったのですが、現実社会の描写がすごくて、
オカルト要素のある社会派といった作品でした。
オカルトっていっても軽い感じじゃなくて、重いどす黒い感じ。
踏切の幽霊の女性が誰なのか、どんな人だったのか、どんな過去を生きていたのか………。気になる展開が続いて、一日で読めてしまいました。
読み終わった後、主人公の松田さんに対して同情と寄り添って応援したい気持ちがぐるぐるぐるぐる。松田さんの幸せを祈りたくなりました。
他にも登場人物たちがどう生きていくのか、思いを馳せてしまいます。
そして、現実に同じ境遇でつらい思いをしている人たちに何かできることはないだろうかと考えてしまいます。
人と人とのぬくもりが感じられるコミュニケーションを求めている人は多いし、
実際私も好きです。
ストーリーにも、登場人物にも惹かれました。
ハードカバーだけど、周りの人にもおすすめできる本でした。
レビューするときの文才がなくて悲しいけど、本当に良い本でした。
2024年、やっぱり私は紙の本が好きです。
そして、本が好きです。
もしつらいことがあったら、本を読む。
マイペースに自力で読み進めるしかなくて気力がいるけど、
一方でページを飛ばしてもなんでも自分の好きにできる本が好きです。
みなさんももし人生立ち止まりたくなったら読書はいかがでしょうか。
漫画でも、詩でも、エッセイでもその時の自分の気持ちに寄り添ったり、
気分を上げたり、悲しい思いをしたり…。
読書は体験です。