YOUTUBEをきっかけに知った みたらし加奈さん の本を読みました。
手に取ったきっかけは、裏表紙に下の文言が謳われていて、「私だ！」とビビッと来たのもあります。
- 何かを変えたいと思っている人へ
- 愛されたいと苦しんでいる人へ
- 変わりたいともがいている人へ
- 知るために扉を開こうとしている人へ
- そして、誰かを愛したいすべての人たちへ
≪内容≫------------------------------------------------------------------------------------------
「私は女性で、自分の人生に傷付いたり立ち直ったりしながら生きてきた、そんな『普通』の人間だ。あえてカテゴライズするならば、臨床心理士で、女性のパートナーがいるというだけ。でももしかしたら、その『ありのままの姿』で発信することが、時に誰かの心の拠り所になり得るかもしれない。だからこそ、私の知っていることを、学んできたことを、そして問題として捉えていることを、とにかく伝え続けようと思ったのだ。」(本書第1章より)
SNSで注目を集める、臨床心理士・みたらし加奈の初の心理学エッセイ。同性のパートナーと配信するYouTubeチャンネル「わがしChannel」のKANAとしても人気の彼女が、LGBTQ、メンタルヘルス、いじめ、ジェンダーギャップ、家族・友達・パートナー・職場の人との人間関係など、自身の体験を包み隠さず伝えることで、悩みを抱えるすべての人たちとの対話を試みる。
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みたらし加奈さんを知ったきっかけのYOUTUBEチャンネルは、「わがしChannel」というチャンネルで同性カップル（KANA（みたらし加奈）さんと美樹さん）の日常を配信していて、私が見たきっかけはYOUTUBEの”あなたにおすすめ”でハワイ留学中の生活の動画があり、なんとなく同性カップルと留学という気になるワードがあったから見ました。
最初見た時、KANAさんと美樹さんの二人とも淡々としているけど愛情表現をきちんと言葉と態度で表していて素敵な関係だなと思いました。
下の動画はVOGUE風にKANAさんが部屋を紹介してくれているのが面白くて好きです。
そんなKANA（以下、加奈）さんは臨床心理士として現役で活躍されていて、noteを読んだときに面白かったので今回の本を手に取りました。
社会的な差別や依存や性など、日常的にある事柄だけど、みんなで話せないことについて書かれていて、今回読んだ「マインドトーク」にも共通している話がありました。
今回の本はいつもより読み進める手が重かったです。
ページ数が格別多いわけではないし、文字も見やすく色もついていて、活字嫌いでも読みやすい工夫がされているし、トピックに対して本人の経験談や考えを中心に客観的な分析や知識が織り交ぜられていて押しつけがましくないです。
なのに、なぜ読み進められなかったかと考えると、それぞれのトピックに対して自分も過去を思い出したり、考えたりしたから、トピックが主観的なものになっていたからでした。体型の話で、自分も過去や今のつらかったことを思い出しながらどうすればよかったのか悶々しながら読んでいました。
全体を通して、幸せになりたいと誰もが思っているのに、みんなが自分たちの足を引っ張って生きづらくしているのかなと認識でき、自分たちの首を絞めないためにはどう行動すればいいかのヒントをもらえた気がします。参政権の重要性含めて。
あとは、精神科がちょっと身近になりました。
加奈さんのように臨床心理士の方が、情報発信していただけたら、もっともっと精神科が身近になると思います。心のバランスを保つ一つの方法として、もっと気軽に受診できたら、自助グループの活動が活発になっていたら頼もしいんだろうな。
「わがしChannel」を見ている方にとっては、美樹さんのこともこの本に書かれているので、加奈さんの美樹さんへの思いやお二人のことを改めて知ることができるのでおすすめです。
気になった方はぜひ読んでみてください。
